月の砂に新たな「磁気の記録係」 嫦娥6号の試料でγ鉄を初確認
嫦娥6号が持ち帰った月の試料から、γ鉄という結晶構造の鉄が確認されました。
研究チームによると、天然の月試料では初めての確認です。
微粒子の磁気的な性質が、月の過去を調べる新しい手がかりになる可能性があります。
月の砂の中に、過去の磁場を調べる新たな手がかりが見つかりました。中国科学院の合肥物質科学研究院(HFIPS)が、嫦娥6号の持ち帰った試料に含まれるγ鉄について発表しています。
同じ鉄でも、原子の並び方が違う
γ鉄は、鉄の原子が面心立方構造に並ぶ状態です。研究チームは月の衝突ガラスを調べ、内部のナノサイズの鉄粒子にこの構造を確認しました。通常は高温で安定するγ鉄が残った理由として、急冷や周囲のガラスなどの影響を挙げています。
月の磁気の歴史を読む手がかりに
比較的大きな粒子には、渦を巻くような安定した磁気の状態が見られました。こうした性質から、月の磁気情報を記録する物質として役立つ可能性が示されています。月の磁場の歴史をすべて解き明かしたという話ではなく、今後の研究につながる発見です。
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原典・出典
Researchers Discover γ-Fe as a New Magnetic Recorder in Chang' e-6 Lunar Samples
中国科学院 合肥物質科学研究院(HFIPS) · 原典公開日 2026-09-24
利用条件・権利情報:研究機関の発表を確認した独自の日本語要約。原文・研究画像の転載はしていません。
