月の砂に新たな「磁気の記録係」 嫦娥6号の試料でγ鉄を初確認

nst

新発見・研究 / 隕石・宇宙の石 · 2026.10.04

3行でわかる

嫦娥6号が持ち帰った月の試料から、γ鉄という結晶構造の鉄が確認されました。
研究チームによると、天然の月試料では初めての確認です。
微粒子の磁気的な性質が、月の過去を調べる新しい手がかりになる可能性があります。

この記事には商品探索の広告リンクが含まれます。

月の砂の中に、過去の磁場を調べる新たな手がかりが見つかりました。中国科学院の合肥物質科学研究院(HFIPS)が、嫦娥6号の持ち帰った試料に含まれるγ鉄について発表しています。

同じ鉄でも、原子の並び方が違う

γ鉄は、鉄の原子が面心立方構造に並ぶ状態です。研究チームは月の衝突ガラスを調べ、内部のナノサイズの鉄粒子にこの構造を確認しました。通常は高温で安定するγ鉄が残った理由として、急冷や周囲のガラスなどの影響を挙げています。

月の磁気の歴史を読む手がかりに

比較的大きな粒子には、渦を巻くような安定した磁気の状態が見られました。こうした性質から、月の磁気情報を記録する物質として役立つ可能性が示されています。月の磁場の歴史をすべて解き明かしたという話ではなく、今後の研究につながる発見です。

手元で宇宙の石を見るなら

隕石の図鑑では、宇宙から地球へ落ちてきた石の種類や、標本を選ぶときの表示を整理しています。研究機関が探査機で持ち帰った試料と、地球上で発見された隕石は、入手経路も記録も異なります。実物を見るときは、標本名・分類・来歴を確かめてみましょう。

メテオライトの標本を楽天市場で探す →

探索先は一般に流通する隕石標本です。嫦娥6号の持ち帰り試料や、今回報告されたγ鉄を販売するものではありません。

関連する石

気になったら、実物へ

この石の実物を探す

色や形、サイズを見比べてみましょう。

広告リンクです。ニュースで紹介した個体の販売や、在庫を保証するものではありません。

同じ石の、別の話題

新発見・研究 / 隕石・宇宙の石 · 2026.10.04

ベンヌは「氷が生まれる境界」でできた? 試料分析が示す小惑星のふるさと

ETHチューリヒの研究者が、小惑星ベンヌの試料に含まれる元素の同位体を分析しました。 リュウグウやCIコンドライトに似た特徴から、共通する材料の集まりが示唆されています。 母天体が水の氷のできる境界付近で生まれ…

原典・出典

Researchers Discover γ-Fe as a New Magnetic Recorder in Chang' e-6 Lunar Samples
中国科学院 合肥物質科学研究院(HFIPS) · 原典公開日 2026-09-24

利用条件・権利情報:研究機関の発表を確認した独自の日本語要約。原文・研究画像の転載はしていません。

石のニュースをもっと読む →

記事URLをコピーしました