紫外線で青から黄色へ 約6時間で戻るサファイアをGIAが報告

サファイア(コランダム)の実物標本
nst

宝石 / 新発見・研究 · 2026.10.04

3行でわかる

2.38ctのスリランカ産サファイアに短波紫外線を30〜40秒当てると、淡い青から淡い黄色へ一時的に変化しました。
約6時間後にはほぼ元の色へ戻り、可逆的なフォトクロミズムが確認されています。
GIAは、この色変化は石に施された高温加熱処理とは別の現象だと説明しています。

何が起きた?

GIAバンコクラボに持ち込まれた2.38ctの非常に淡い青色サファイアで、短波紫外線を当てると一時的に黄色へ変わる現象が確認されました。

254nmの短波UVを約30〜40秒照射すると、石は淡い青色から淡い黄色へ変化。その後、GIAの色安定性試験環境で約6時間置くと、ほぼ元の淡い青色へ戻りました。

なぜ色が戻る?

GIAは、不安定な色中心が紫外線によって活性化することで起きる可逆的なフォトクロミズムと説明しています。今回の石は高温加熱処理済みでしたが、この一時的な色変化そのものは加熱処理が原因ではないとされています。

関連する石の話

4コマ:コランダム|ルビーとサファイアは兄弟なの?

同じ石の、別の話題

博物館・標本 / 新発見・研究 · 2026.10.04

日本初のラピスラズリ、糸魚川で確認 報道後さらに10個以上の試料

新潟県糸魚川市で、日本国内では初となるラピスラズリの産出が確認されました。 国立科学博物館によると、2026年2月の発表後、報道を見た人たちによって新たな試料も10個以上発見されています。 アフガニスタン産と比…

トルマリンの実物標本
宝石 / 新発見・研究 · 2026.10.04

パライバトルマリンに新産地 GIAらがエチオピア産を確認

GIAとギューベリン宝石研究所が、エチオピア産の銅含有トルマリンを独立して調査しました。 両研究所は、調査試料が広く受け入れられているパライバトルマリンの定義に合致すると確認しています。 ブラジル、モザンビーク…

ケニア産スピネルの実物標本
宝石 / 新発見・研究 · 2026.10.04

現代でも「ルビー」と間違われた赤いスピネル GIA鑑別で判明

GIA香港ラボに「ルビー」として提出された3.37ctの赤紫色石が、鑑別でスピネルと判明しました。 さらに加熱処理とガラス充填も確認され、見た目だけで宝石を判別する難しさが分かる事例です。 歴史的にルビーと混同…

原典・出典

Reversible Photochromism in a Heat-Treated Sri Lankan Sapphire
GIA Gems & Gemology · 原典公開日 2026-10-01

利用条件・権利情報:原文転載なし・GIA原典に基づく独自要約。画像は既存メディアの権利表記に従う。

画像出典:Rob Lavinsky / CC BY-SA 3.0(いしみる既存メディア/記事イメージ)

石のニュースをもっと読む →

記事URLをコピーしました