K2アズライトとは?実はジャスパーではない・青い斑点と産地を解説
K2アズライトは、白〜灰色の岩石に鮮やかな青い丸模様が散るパキスタン産の装飾石です。『K2 Jasper』『K2 Granite』とも呼ばれますが、Mindatの分析では母岩は石英・アルバイト・雲母を含む花崗閃緑岩で、青い部分はアズライト。ジャスパーではありません。
- K2アズライトは、白〜灰色の岩石に鮮やかな青いアズライトの斑点が散るパキスタン産の装飾石
- 「K2ジャスパー」と呼ばれることがありますが、母岩はジャスパーではなく花崗閃緑岩
- 雪山に青い絵の具を落としたような、白い母岩と青い丸模様の対比が大きな魅力

石のきほん|基本データ
| 名前 | K2アズライト/K2 Granite / Azurite-in-granodiorite |
|---|---|
| 分類 | アズライトを含む花崗閃緑岩(流通名K2 Granite/K2 Jasper) |
| 化学組成 | 岩石のため固定式なし。青部はAzurite: Cu₃(CO₃)₂(OH)₂ |
| 結晶系 | 岩石のため単一結晶系なし |
| モース硬度 | 部位により異なる。母岩は概ね石英・長石主体、アズライト部はより柔らかい |
| 色 | 白〜灰色地に鮮青色の円形〜斑点状部 |
母岩
白〜灰色の花崗閃緑岩質の母岩。石英・長石・雲母など複数鉱物からなります。
青い斑点
青い部分はアズライト。母岩全体がアズライトというわけではありません。
産地名の注意
「K2」の流通名でも、K2峰そのものとKhaplu周辺の採取地を同一視しないことが大切です。
STONE STORY|名前と成り立ち
『K2』という名前から世界第2位の高峰K2そのものから採れると思われがちですが、MindatはK2 Graniteの産地をKhaplu地域としており、K2 Peakのページでも『so-called K2 Granite is not from here but from Khaplu area』と注意しています。
石言葉・文化的な意味
流通市場では「調和」「直感」などが語られます。いしみるでは、白い深成岩に後からできた青い二次銅鉱物が点在する『二つの地質プロセスが一枚に見える石』として楽しみます。
選ぶときに見るところ
青い斑点
青部がアズライト主体か、緑のマラカイトも伴うかを見る。
母岩
『ジャスパー』ではなく花崗閃緑岩系という説明があるか確認。
産地
K2山頂そのものではなくKhaplu周辺の産出表示かを見る。
処理・類似石・表示の注意
主な産地・分布
パキスタン・Gilgit-BaltistanのKhaplu、Ghanche Districtにアズライトを含む花崗閃緑岩の産地が登録されています。
流通・産地情報:パキスタン北部 Gilgit-Baltistan(Khaplu / Ghanche District 周辺)
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お手入れと保管
母岩の石英・長石は比較的硬い一方、アズライト部は柔らかく酸にも弱いので、酸性洗剤や長時間の水浸けを避け、柔らかい布で拭きます。
参考資料・出典
- Mindat — Azurite-in-granite occurrence, Khaplu
- Mindat — K2 Peak locality note
- Mindat — Azurite/Granodiorite specimen
複合素材・流通名では、商品名だけで鉱物種や産地を断定せず、確認できる範囲を明示しています。
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