マウシットシットとは?特徴・正体・選び方をわかりやすく解説
ミャンマーの翡翠産地で見つかる鮮緑色の多鉱物岩です。『クロムジェード』と呼ばれることがありますが、単純なジェダイト変種ではなく、緑色にはコスモクロアなどCrに富む輝石が関わります。
- マウシットシットは、ミャンマーの翡翠産地で見つかる鮮やかな緑色の多鉱物岩
- 緑色にはクロムに富む輝石などが関わり、黒や白の部分も混ざって複雑な模様をつくる
- 「クロムジェード」と呼ばれることがありますが、単純なジェダイトの一種ではない
石のきほん|基本データ
| 名前 | マウシットシット |
|---|---|
| 分類 | Crに富む多鉱物岩・装飾石名 |
| 化学組成 | 固定式なし。Albite、Cr-rich pyroxene/amphibole、Chromite等 |
| モース硬度 | 構成鉱物により変動 |
どんな石?
ミャンマーの翡翠産地で見つかる鮮緑色の多鉱物岩です。『クロムジェード』と呼ばれることがありますが、単純なジェダイト変種ではなく、緑色にはコスモクロアなどCrに富む輝石が関わります。

Albiteなど
白〜淡色部をつくる鉱物の一部です。
Cr-rich鉱物
コスモクロアなどCrに富む輝石・角閃石が鮮やかな緑色に関わります。
Chromiteなど
暗色鉱物も加わり、複雑な岩石組織になります。
ジェダイト単一の変種ではなく、複数鉱物からなる装飾石です。
STONE STORY|成り立ちと名前
1960年代初頭、宝石学者Eduard J. Gübelinのミャンマー調査で注目されました。ジェダイト鉱床と近接して産するため翡翠との関係が誤解されやすい素材です。翡翠の名称関係は4コマ|翡翠「表札が2つ!?」、周辺の緑色輝石はオンファサイトと並べて読むと整理しやすくなります。
石言葉・文化的な楽しみ方
流通市場では色や模様から様々な意味が語られますが、いしみるでは科学的な性質と文化的な意味づけを分けて紹介します。まずは、この石ならではの組成・成長・岩石組織を観察するのがおすすめです。
選ぶときに見るところ
鮮緑〜暗緑と白色部の自然な組織を見る。高額品は組成・産地・Jade表示を確認。
処理・類似石・表示の注意
素材全体を単純に『翡翠の一種』とする説明は不正確です。
主な産地・分布
ミャンマーKachin State、Hpakant-Tawmaw Jade Tract周辺。
ミャンマー
代表的な産出国。
Kachin State
北部の翡翠産地帯で知られます。
Hpakant–Tawmaw周辺
本文で扱う地域名。個別鉱山の位置や品質は推測しません。
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オンファサイト
緑色輝石の比較先。写真はエクロジャイト中のオンファサイトとガーネットで、マウシットシットそのものではありません。
写真:Jamie Cheshire / Public Domain・出典。原画像を使用。
お手入れと保管
複数鉱物の集合体なので強い衝撃・薬品を避けます。
この石の実物を探す
ブレスレット、ルース、原石など、気になる形から見比べられます。
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