レピドクロサイトインクォーツとは?特徴・正体・選び方をわかりやすく解説
レピドクロサイトインクォーツは、水晶中の赤〜赤褐色の板状・針状包有物をレピドクロサイトとする流通名です。ただし天然石市場では赤い包有物がレピドクロサイトと誤同定される例があり、ゲーサイトやヘマタイトなどとの区別が重要です。
- レピドクロサイトインクォーツは、水晶中の赤〜赤褐色の板状・針状包有物に使われる流通名
- 赤いきらめきが魅力ですが、実際の包有物はゲーサイトやヘマタイトなど別鉱物のこともある
- 見た目だけで「レピドクロサイト」と断定せず、鑑別情報があれば一緒に見ると面白い
石のきほん|基本データ
| 名前 | レピドクロサイトインクォーツ |
|---|---|
| 分類 | 石英中のレピドクロサイトとされる赤色包有物素材・流通名 |
| 化学組成 | Quartz SiO₂ + Lepidocrocite γ-FeO(OH)(同定される場合) |
| モース硬度 | Quartz 7 / Lepidocrocite 約5 |
どんな石?
レピドクロサイトインクォーツは、水晶中の赤〜赤褐色の板状・針状包有物をレピドクロサイトとする流通名です。ただし天然石市場では赤い包有物がレピドクロサイトと誤同定される例があり、ゲーサイトインクォーツやヘマタイトとの区別が重要です。赤系包有物の別例としてストロベリークォーツも比較できます。

Lepidocrocite候補
赤〜赤褐色の板状・針状に見えることがあります。
Goethite候補
石英・アメジスト中で赤褐色〜褐色の包有物として確認される例があります。
Hematite候補
赤〜赤褐色の発色や包有物の原因になることがあります。
外観だけで鉱物種を確定せず、必要に応じてRamanなどの分析情報を確認します。

比較参考|ゲーサイト包有水晶
赤褐色系包有物の比較例。レピドクロサイトインクォーツそのものではありません。

比較参考|ヘマタイト
赤色・赤褐色の原因候補になる鉄酸化物の実物。対象標本の内包物を示す証拠ではありません。
STONE STORY|成り立ちと名前
レピドクロサイトはγ-FeO(OH)の鉄酸化水酸化物です。一方、アメジストや水晶中の赤褐色包有物を分析するとGoethiteだった例も知られます。ゲーサイトインクォーツやヘマタイトと見比べると、赤色だけで内包鉱物を決められないことが分かります。
石言葉・文化的な楽しみ方
天然石市場では色や模様からさまざまな意味が語られます。いしみるでは、科学的な性質・地質学的な成り立ちと、文化的な意味づけを分けて紹介します。
選ぶときに見るところ
赤い板・針・星状包有物の形を見ると同時に、Raman等の分析情報があるか確認します。
処理・類似石・表示の注意
『スーパーセブン』などの販売説明で赤い内包物を一律Lepidocrociteとする表記は慎重に見ます。色だけでは同定できません。
主な産地・分布
ブラジルなどの石英産地名で流通しますが、標本ごとの同定が重要です。
ブラジル
赤色包有水晶が流通する代表的な産地表示のひとつ。
産地名だけでは不十分
赤い包有物がLepidocrociteかGoethite・Hematiteかは産地だけでは決まりません。
分析情報を優先
高額標本ではRaman等の分析根拠を確認します。
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お手入れと保管
母体石英として扱い、内部亀裂が多いものは超音波・急熱を避けます。
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