天然石図鑑
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レッドクォーツとは?特徴・正体・選び方をわかりやすく解説

レッドクォーツの実物標本
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レッドクォーツは正式な単一鉱物名ではなく、ヘマタイトなど鉄酸化物の微細包有物・被膜によって赤〜赤褐色に見える石英へ使われる広い流通名です。標本によって発色の仕組みが異なります。

まず3つだけ
  • レッドクォーツは、鉄酸化物などの影響で赤〜赤褐色に見える石英へ使われる広い流通名
  • 赤色は内部の微粒子・表面被膜・亀裂への鉄成分など、標本によって生まれ方が違う
  • 「赤い水晶」という見た目だけでなく、どこに赤色成分があるかを見ると面白い

石のきほん|基本データ

名前レッドクォーツ
分類赤色の鉄酸化物を含む石英に使われる広い流通名
化学組成Quartz SiO₂ + Hematite/Fe-oxide inclusions等
モース硬度7

どんな石?

レッドクォーツは正式な単一鉱物名ではなく、ヘマタイトなど鉄酸化物の微細包有物・被膜によって赤〜赤褐色に見える石英へ使われる広い流通名です。赤〜桃色包有物を楽しむストロベリークォーツや、鉄酸化水酸化物を含むゲーサイトインクォーツとは名前だけで同一視しません。

レッドクォーツの実物標本
中国・四川省産レッドクォーツの実物標本。Prokofiev / CC BY-SA 3.0。
「レッドクォーツ」の赤色は1通りではない

内部包有

鉄酸化物などの微粒子が石英内部に入り、赤く見えるタイプ。

表面被膜

結晶表面を鉄酸化物などが覆い、赤褐色に見えるタイプ。

亀裂充填

クラックに鉄成分が入り、筋状・面状に赤く見えるタイプ。

Red Quartzは広い流通名で、名称だけでは発色原因や処理の有無を確定できません。

いしみる作成|模式図。実物写真ではありません。
ヘマタイトの実物標本
比較参考:赤色の原因候補となるヘマタイトの実物標本。レッドクォーツそのものではなく、標本ごとの発色原因を断定する資料ではありません。

STONE STORY|成り立ちと名前

鉄鉱物が石英(水晶)内部に分散する場合、結晶表面を被覆する場合、亀裂へ入る場合などがあり、赤色の出方も透明な赤から不透明な赤褐色まで幅があります。代表的な発色原因候補のヘマタイトや、赤〜桃色系の内包物を楽しむストロベリークォーツと比べると、同じ「赤いクォーツ」でも成り立ちが違うことが分かります。

石言葉・文化的な楽しみ方

天然石市場では色や模様からさまざまな意味が語られます。いしみるでは、科学的な性質・地質学的な成り立ちと、文化的な意味づけを分けて紹介します。

選ぶときに見るところ

赤色が内部包有物か表面被膜か、結晶面が自然か、Hematite Quartzなどより具体的な説明があるかを見る。

処理・類似石・表示の注意

『Red Quartz』だけでは内包鉱物・処理・産地を確定できません。染色やコーティングの有無も確認します。

主な産地・分布

ブラジル、モロッコ、スペインなど各地から赤色石英が知られます。

赤色石英が知られる地域例

ブラジル

鉄酸化物を伴う石英が流通する地域例のひとつ。

モロッコ

赤〜赤褐色の石英標本が知られる地域例のひとつ。

スペイン

赤色を帯びる石英標本が知られる地域例のひとつ。

「レッドクォーツ」は広い流通名のため、産地名だけで発色原因や処理を断定しません。

いしみる作成|産地情報の模式図。個体の産地証明・品質分布を示すものではありません。

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赤系の包有物をもつ石英との違いを比較。

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お手入れと保管

石英自体は硬いですが、表面被膜型は強くこすらず、酸性薬品を避けます。

参考資料・出典
  1. Mindat — Quartz
  2. Mindat — Hematite

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