バイオタイトとは?黒雲母は一種類ではない・雲母の剥がれ方を解説
バイオタイト(黒雲母)は、花崗岩や片麻岩でよく見る黒い板状鉱物です。ただし現在の鉱物学では『Biotite』を単一の鉱物種ではなく、Annite–PhlogopiteやSiderophyllite–Eastonite付近のKに富む暗色雲母をまとめるサブグループ名として扱います。
- バイオタイト(黒雲母)は、花崗岩などでよく見かける黒〜濃褐色の板状鉱物
- 薄いシートのようにはがれる雲母らしい劈開があり、薄片では褐色〜緑色に透けることもある
- 現在は「バイオタイト」を単一鉱物というより、暗色雲母のサブグループ名として扱う

BASIC DATA
石のきほん|基本データ
| 名前 | バイオタイト/黒雲母 / Biotite(現在は単一種ではなくサブグループ名) |
|---|---|
| 鉱物・分類 | 三八面体雲母グループ内のKに富むサブグループ |
| 化学組成 | K(Fe²⁺/Mg)₂(Al/Fe³⁺/Mg/Ti)([Si/Al/Fe]₂Si₂O₁₀)(OH/F)₂(総称式) |
| 結晶系 | 構成種は主に単斜晶系 |
| モース硬度 | おおむね2.5〜3 |
| 主な色 | 黒、濃褐、緑黒。薄片では褐色〜緑色に透けることがある |
どんな石?
MindatはBiotiteを『related mineral speciesのgroup』とし、1998–1999年の雲母命名勧告を踏まえて、種名ではなくより厳密にはサブグループと説明しています。未分析の暗色Fe-rich micaを野外・岩石学で便宜的にbiotiteと呼ぶことは今も一般的です。雲母の薄くはがれる性質は4コマ|雲母、水晶中に雲母が入る例はマイカインクォーツで見比べられます。
Mica Group(雲母グループ)
└ Trioctahedral mica(三八面体型雲母)
└ Biotite subgroup ─ Phlogopite/Annite など
「Biotite(黒雲母)」は、現在は単一の鉱物種ではなく、組成の近い雲母をまとめる名称として扱われます。
STONE STORY
石のものがたり|名前と歴史
1847年、フランスの物理学者Jean-Baptiste Biotにちなみ命名されました。雲母は一方向に非常によく剥がれる底面劈開をもち、薄いシートにできるのが特徴。花崗岩の『黒いキラキラ』として身近ですが、組成は一種類ではありません。
石言葉・スピリチュアルで語られる意味
天然石としては主役になりにくい素材で、固定した石言葉はほぼありません。いしみるでは『一枚ずつはがれる構造を観察する石』として、結晶構造そのものを楽しむ位置づけにします。
選ぶときに見るところ
名称
Biotiteは総称的サブグループ。AnniteやPhlogopite等の分析名があるかを見る。
薄片
黒い塊でも薄く剥がすと褐〜緑色に透けることがある。
母岩
花崗岩・片麻岩・片岩など、岩石中での役割を見る。
CHECK BEFORE BUYING
処理・類似石・表示の注意
『黒雲母=一つの固定化学式の鉱物』という説明は現在の分類では単純化しすぎです。厳密な種名が必要なら化学分析が必要です。
主な産地
造岩鉱物として世界中の火成岩・変成岩に広く分布します。特定の宝石産地より、岩石の成因を読むための一般的な鉱物として重要です。
あわせてみる|相性・組み合わせ
ここでは色、鉱物としての近さ、扱いやすさ、天然石文化で語られるテーマから組み合わせ例を紹介します。組み合わせによる効果を保証するものではありません。
石のおていれ|お手入れと保管
柔らかく、底面で簡単に剥がれます。水に長く浸けたり強くブラッシングしたりすると層がめくれやすいので、標本は乾いた筆・ブロワー中心。研磨目的には向きません。
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参考資料・出典
鉱物学上の基本データ・名称関係は上記資料を確認して作成。石言葉・スピリチュアルの説明は科学的事実と区別しています。
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