サファリンとは?サファイアとは別物?青灰色の希少鉱物を解説
サファリンは名前こそサファイアに似ていますが、コランダムではなく別の珪酸塩鉱物です。淡い青〜青灰色のものが代表的で、硬度は7.5。宝石質の透明石より、変成岩中の青い結晶・粒として鉱物標本で出会うことが多い、かなりマニアックな石です。
- サファリンは、淡い青〜青灰色で知られる希少な珪酸塩鉱物
- 名前はサファイアに似ていますが、コランダムとは化学組成も結晶構造も別もの
- 透明な宝石より変成岩中の青い結晶・粒として出会うことが多い、標本好き向けの石

BASIC DATA
石のきほん|基本データ
| 名前 | サファリン/Sapphirine |
|---|---|
| 鉱物・分類 | サファリンスーパーグループ/サファリングループ |
| 化学組成 | Mg₄(Mg₃Al₉)O₄[Si₃Al₉O₃₆](Mindatの2M理想式) |
| 結晶系 | 主に単斜晶系(1Aポリタイプは三斜晶系) |
| モース硬度 | 7.5 |
| 主な色 | 淡青、青灰、緑、灰緑。まれに黄褐色や桃色 |
どんな石?
Mindatではサファリンをサファリンスーパーグループの有効鉱物種として扱い、代表的な2Mポリタイプを単斜晶系、硬度7.5としています。青い色からSapphirineと命名されましたが、サファイア(Al₂O₃)とは化学組成も結晶構造も異なります。
Sapphirine
Mg-Al-Siを含む珪酸塩鉱物。青灰色〜青緑色などを示します。
Sapphire
コランダム(Al₂O₃)の宝石名。サファリンとは化学組成も結晶構造も別です。
名前が似るだけ
外観や名称の近さで同一視せず、鉱物種名を確認します。
STONE STORY
石のものがたり|名前と歴史
最初の標本は1809年に西グリーンランドのFiskenæssetで採集され、青色がサファイアを思わせることから名前が付きました。タイプ産地周辺は高変成度の岩石で知られ、サファリンはスピネルやコランダムなどと共生することがあります。
石言葉・スピリチュアルで語られる意味
天然石販売では青色から「冷静」「洞察」「集中」などのテーマが添えられることがあります。これは現代の文化的な意味づけで、サファイアと同じ効果を持つという意味ではありません。
選ぶときに見るところ
名称
SapphirineとSapphireを混同しない。鉱物名まで確認。
色
青〜青灰色が代表だが、緑や桃色もある。色だけで同定しない。
標本
母岩・共生鉱物・産地ラベルがあると鉱物標本として楽しみやすい。
CHECK BEFORE BUYING
処理・類似石・表示の注意
サファリンは宝石名サファイアの略称ではありません。高額な透明石や標本では、鉱物名・産地・鑑別情報を確認します。
主な産地
タイプ産地はグリーンランド西部Fiskenæsset。ほかにも高変成度地域を中心にマダガスカル、南アフリカ、インド、スリランカ、オーストラリアなどで報告されています。
あわせてみる|相性・組み合わせ
ここでは色、鉱物としての近さ、扱いやすさ、天然石文化で語られるテーマから組み合わせ例を紹介します。組み合わせによる効果を保証するものではありません。

サファイア
名前が似ても別鉱物。サファイアはコランダムの宝石名です。
Photo: Rob Lavinsky / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0スピネル
サファイアやルビーとも混同の歴史がある別鉱物。

シリマナイト
高変成度条件で現れるAlに富む鉱物として比較。
石のおていれ|お手入れと保管
硬度7.5ですが、結晶・母岩標本は割れや欠けに注意。研磨石ならぬるま湯と中性洗剤で短時間やさしく洗えますが、原石標本は共生鉱物の条件も考えて乾拭き・ブロワー中心が安全です。
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サファイア
名前が似ても別鉱物。サファイアはコランダムの宝石名です。
Photo: Rob Lavinsky / Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0スピネル
サファイアやルビーとも混同の歴史がある別鉱物。

シリマナイト
高変成度条件で現れるAlに富む鉱物として比較。
参考資料・出典
鉱物学上の基本データ・名称関係・安全上の注意は上記資料を確認して作成。石言葉・スピリチュアルの説明は科学的事実と区別しています。
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